1/20(土) に初釜をしました。
初釜・茶事の視点ではアレやコレやと不足するのですが、薄茶を習い始めた生徒さんが濃茶・薄茶を楽しめることを目的として、待合・濃茶・薄茶の席を設けることにしました。
待合では白湯を出す代わりに、能美の国造ゆずから作った柚シロップを薄く溶いて、ほんのり香る柚湯をお出ししました。
そして初釜の席で感じて欲しいテーマと共にちょっとしたクエストを説明しました。
【テーマ】楽茶碗(主)と清水焼(替)の茶碗を使います。手触り、重みなど、五感で違いを感じてください。
【クエスト】茶席中に4つの辰(竜を含む)に関連する意匠が出てきますので見つけてください。
テーマについて
まだ濃茶の稽古をしていないので、稽古では楽茶碗を使っていないのです。だから手捻りによる楽茶碗を持ったときの手当たりとか、口当たりとか、「いつもの茶碗となんか違う」というのを感じてもらえたらいいなぁという思いでした。
クエストについて
茶の湯は何も知らなくても楽しいけど、少し知っていることがあると楽しさが拡がると思います。そういう思いから、辰を探してもらうことに。3つは辰(竜)の絵や形でしたので見つけやすかったようですが、残る一つは歴史マニアじゃないとちょっと難しい。そんな出題でした。
能登半島地震から約3週間。広く被害がもたらされましたが、幸いなことに生徒さんの周りでも特に被害がないとのことでした。お茶を飲むという日常を大切にしたいと、殊に思う初釜になりました。