お稽古について
全くの未経験ですが、大丈夫でしょうか?
はい、もちろんです。
ほとんどの方が未経験から始められます。
和雪庵では、まず「お客様」としての立ち居振る舞いから、一つひとつ丁寧にお教えしますので、ご安心ください。
お稽古はどのような流れで進みますか?
初めての方が体験される基本的なお稽古の流れは、こちらのページで写真付きで詳しくご紹介しております。ぜひご覧ください。
仕事が不規則なのですが、決まった時間に通う必要はありますか?
和雪庵は、基本的に土日のどちらかで教室を開いています。
稽古は基本月1回で、お時間は今のところ柔軟に決めていただいて構いません。
ただし、他の方との調整が必要な場合、時間の調整をお願いする場合があります。
ご自身のペースを優先していただき、相談に応じていますので、ご安心ください。
月謝はいくらですか?また、入会金などは必要ですか?
まず入会金は不要です。
月謝は基本4,500円(月1回/薄茶稽古)です。こちらは連続して半年以上通われる予定の場合です。
年に数回、スポットでの稽古の場合、5,000円/回です。
※濃茶稽古の場合、スポットはありません。
詳しくはお気軽にお問い合わせください。
どれくらいの頻度で通うのが良いですか?
月に1回から始められる方が多いですが、特に決まりはございません。
ご自身の生活リズムや、学びたいペースに合わせて、庵主と相談しながら進めていきましょう。
持ち物・服装について
服装は、着物でなければいけませんか?
いいえ、普段着(洋服)で全く問題ありません。
ただし、お稽古に集中するため、身体を締め付けるジーンズなどはお避けいただき、リラックスできる服装をお勧めします。
また、茶室に入りますので、清潔な靴下をご持参ください。
最初に何か道具を揃える必要はありますか?
いいえ、お稽古に必要な基本的な道具(茶碗、茶筅など)はこちらでご用意しておりますので、基本的には懐紙だけご用意ください。あとは特に何か用意するものはありません。
お稽古を進める中で、ご自身の帛紗やなどを揃えたくなった際には、いつでもご相談ください。
不安な点について
正座が苦手です。足が痺れてしまいそうで不安です。
どうかご安心ください。正座が難しい場合は、足を崩していただいて構いません。
茶の湯で最も大切なのは、苦痛に耐えることではなく、心静かにお茶と向き合うことです。
楽な姿勢で、長く続けていただくことを重視しています。余談になりますが、現在の正座は明治時代に制定された座り方です。
現在「正しい座り方」として認識している『正座』が国民全体に広く普及し、一種の”国民的作法”として定められました。
明治政府が、国民道徳教育(修身)の一環として、小笠原流礼法などを参考に「正しい姿勢」を定めて学校教育に取り入れたこと、そして畳が一般家庭に普及したことなどが重なり、全国的に広まっていきました。
「正座」という言葉自体も、この頃に生まれた比較的新しい言葉です。江戸時代中期頃までは、身分や性別、状況に応じて実に多様な座り方がされていました。
武士:あぐらや立て膝が一般的でした。
特に立て膝は、何かあった時にすぐに刀を抜いて立ち上がれる非常に実戦的な座り方でした。
徳川幕府が、将軍への謁見の際に、謀反防止(すぐに行動できないようにする)のために正座を導入した、という説は有名です。庶民・商人:やはりあぐらが中心でした。
また中世に目を移すと、茶道を大成した千利休自身を描いた肖像画では、利休はあぐらをかいています。
当時は、亭主と客が身分を超えて心を通わせることが重視され、必ずしも現代のような厳格な正座が全てではありませんでした。茶会での座り方が正座に統一されていったのは、江戸時代も後期になってからです。
何歳くらいの方が通われていますか?年齢層が気になります。
20〜30代の社会人の方が現在通われています。
サービス業の方ですので、空いている時間が不定期ということから和雪庵を選ばれたそうです。
和雪庵について
他の茶道教室と、何が一番違いますか?
和雪庵では、作法を学ぶだけでなく、その背景にある歴史や思想を探求する「学術的な視点」を大切にしています。庵主が専門とする「茶書研究」の知見を交えながら、一つひとつの所作の「なぜ?」を深く解説します。
また稽古の舞台が「明治建築の建物を使った茶室」であることも、現代建築になる以前の空間で茶の湯を体験することから、空間感覚を磨くことができる特徴があります。
経営者(または学生)なのですが、仕事や研究のヒントは得られますか?
はい、茶道を通して何かしら得られるものがあることは間違いありません。
ただ所作を学ぶだけではなく、空間の設え、道具の選択といった部分を学ぶことで、伝統の中に革新を見出す思考法などは、経営理念や事業戦略を考える上で多くの示唆を与えてくれます。
また、学生の方にとっては、ご自身の研究テーマを深める新たな視点や、一次情報に触れる貴重な機会となるはずです。
見学はできますか?
はい、歓迎しております。
まずはお茶を一杯召し上がっていただきながら、茶室の雰囲気や茶道に関すること、稽古のことなどお話できます。お話だけならオンラインでも大丈夫です。
お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。